植松永次展-土と火

ギャラリー原野上ファーストエグジビション
「植松永次展・土と火」

2022年5月20日~6月1日

11:00~17:00 (期間中休まず開館)

五月晴れ

新緑の木の葉は、庭に

くっきり  葉陰を写し、踊りだす。

土も楽しく形となって季節を巡る、原の上。

植松永次

大地には大地の命があります。私たち自身の命と、私たちがよって立つ広袤な大地をどのようにつなげるか、植松氏はそのことを表現する方法として、「地球」そのものを素材とすることにたどり着きました。

幾何学的な形態で構成されることの多いシンプルな造形を持つ作品、それらが空間に配置されると、空間の風合いを一変させます。土が本来持つ荒々しさ、色彩、そして亀裂までもが保たれ、自然が豊かな多様性を許容するのと同じように、作品は日常生活の中で不完全と目されるものを含めて、至るところに繊細な美しさを醸し出します。植松氏は、土の表情や質感を観察することから作業を始め、技術の手前にある原土に集中し、土と結びつく水や空気の息遣いを保ち、そうして「原野」に、暮らしにつなげてゆくのです。

暮春に際し、私達「原野上」は、光栄にも最初の展示会で植松氏の「土と火」をテーマとすることができました。これは植松氏が長年取り組んできたテーマであると同時に、白居易の「野火焼けども尽きず、春風吹いて又た生ず」に象徴される原始的で深遠なる命の力であり、「原野上」が届けたいものでもあります。

ギャラリー原野上

植松永次 UEMATSU EIJI

1949 年兵庫県生まれ。72 年土の質を確かめるためにレリーフを創り、その後、東京でやきものを始める。75 年信楽に入り、製陶工場勤務の かたわら自らの制作を続ける。82 年伊賀・丸柱に住居と仕事場を移し、薪と灯油併用の窯を築き、野焼きも含め制作。96 年滋賀県立陶芸の森 に招待され制作。

展覧会ダイジェスト動画


アクセス

〒606-8407 京都市左京区銀閣寺前町39
TEL:090-8483-0739
Email: contact@gallery-haranokami.com

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